山崎豊子さんはお好きですか?
超大作です。1000ページです。1000ページです。1000ページです。
3回も言ってしまいました。長いです。永いです。永久を感じます、終わりがないんじゃないのかなと思いますが、途中であなたはこう思います。
終わらないでくれ!
切に切にそう思います。面白いです。この本に出会った当時は、僕は21歳くらいだったかな?無料貸し出し本の本棚の中にあった、分厚い三部作のこの本を読もうと思って(英語の勉強をすれば良いのに)、こんなに分厚いのだから、絶対に時間が潰れるだろうと(英単語学習すれば良いのに)軽い気持ちで手に取ったんですが、まあ、打ちのめされました。
ご先祖様は戦ったんですよ。命をかけて日本国のために、戦ったんですよ。
そんな当たり前の事実を、でも現代っ子の僕が忘れていた事実を再認識させられました。僕の人生なんて、軽薄で意味のないもんだよ。勉強しなきゃな、と教えられました。僕の移民人生2年目だった事もあり、祖国を二つ持つという主人公を自分に置き換えて感情移入でき、ああ、僕が主人公の立場だったらどうなるんだろう?、日系移民二世アメリカ人、祖国日本と祖国アメリカの戦争に巻き込まれ、主人公の様に強く強く生きていけるだろうか?まあ、英語の勉強から逃げている時点でダメでしょうね。
僕には現在1人息子がいます。まさに日系移民二世!ニュージーランド人(現時点で日本国籍も保有中)です。(知らない人も多いですが、先の対戦でニュージーランドは日本国に対して、戦勝国です)彼がもし日本とニュージーランドが戦争になったらどうするんだろう?と思います。日本国につくのか、それともニュージーランド国につくのか?答えなんかないんでしょうね。
僕個人の意見ですが、2つの祖国という表現は2020年現在、自身が移民1世という立場を踏まえて言わせて貰えば、違和感があります。
祖国は自身のルーツ、母国は生まれ育った国という感覚です。もちろん10年後には違う意見になっているかもしれませんね。それを踏まえて、
- 僕 祖国 日本 母国 日本 日本人 移民1世
- 息子 祖国 日本 母国 ニュージーランド ニュージーランド人 移民2世
こんなイメージを持っています。さて、息子はどう捉えるのだろう、楽しみです。ごめんね、僕たちの我がままで、複雑な環境になって。
書評から大きくズレてしまいました。内容にあまり触れない書評家を目指す僕はこれで良いんです。
結論
読書力がない人は手を出さない方が良い。読み切れないでしょうね、長いです。
でも死ぬほど面白いです。
ご興味のある方、読んでください、本作は圧倒的に紙で読む方が良いと思いmす。